2015年3月21日土曜日

金箔ハンドメイドルアー PIXYビーチランナー

まずバルサ材を作成ルアーの大きさに合わせてカットする。
できるだけ近い部材がルアーの左右になるように、アルファベットをマーキングする。
 
 
 
左右の合わせ面に中心が見やすいようにペイント後、両面テープで合わせたらハンドカービング。
(写真は大まかなアウトラインまで削った状態)
 
 
 
 
極力ペーパーでのブランク仕上げが少なくなるように最終形態までカッターナイフで削る。
 
 
 
ペーパーで仕上げたら合わせ面で分割して両面テープを剥ぐ。
ワイヤーとウエイトをセットするレイアウトに合わせて両面内部を削る。
その後接着剤を隙間なく塗った後、合せて固定。
 
 
 
 
どぶ漬前に形状の最終チェック。
左右バランス、ワイヤー際のデザイン等
サンドペーパーで念入りに修正。
 
 
 
 
セルロースセメントでドブ漬けを10回以上程度繰り返し、
木目の凹部がコーティングされていない凸部以上に被さったら
一旦サンドペーパーで面を平らにする。
この時まだ光沢がある(ペーパーが当たっていない)
部位があるようだと、ドブ漬けコーティング不足。
そういう箇所がある場合はセルロースを点付けして乾燥させたら
ペーパーかけして光沢部が無くなるまで繰り返す。
その後、更に10回程度セルロースドブ漬けして平らなコーティングを作る。
ブランクのコーティングが完成したらアイ取り付け部をマーキング。
 
 
 
取り付けるグラスアイの大きさ・位置を決定したら、
取り付けアイより0.1mmほど小さめの円を彫刻刀で削る。
更にルーターで内径を仕上げた後、表面をペーパーで滑にする。
 
 
 
金箔専用の接着剤で箔押し。
接着剤を拭き方や、微妙な残し具合で艶の出方を微調整できる。

 
 
 
艶を出したほうが綺麗で、人間は釣れそうに見えるが、
艶消しにしたほうが、魚が釣れそうな光り方をする。
 
 
 
 
バックにはウロコ模様のベースとなるブラックを塗装
乾燥後薄めのセルロースを2回吹く
 
 
 
ウロコ模様のネットを被せ、糸で縛って固定。
 
 
 
マジョーラ(シルバー)塗装後、乾燥させてネットを外す。
その後1回セルロースを吹く。
 
 
 
ベリー部にはネーム入れ。
ネームを入れた後、更にセルロースを3回吹く。
 
 
 
 
12機全部塗装を完了。 網目の小さい方はグダグダ
大きめの目のネットを使用したほうが仕上がりが良い。
 
 
 
 
ウレタンは重ねる前に細かいアタリを付けないと
セルロースの様に下層を溶かして一体化しないので強度不足になる。
面倒くさいけどウレタンコーティングには必須です。
3回実施したところで凸凹を均すため強めにサンディング。
更に3回、合計6回のウレタンのドブ漬け。
 
 
 
リップ取り付け用のスリット加工。
位置・角度で泳ぎが決定するので一番集中力が必要な工程。
 
 
 
 
リップを付けて角度確認。
僅かに取り付け位置・角度・面積を変えると性格の違うものが出来上がる。
通常はここで完了ですが、リップ取り付け部の仕上がりを綺麗にする為、
半分の6機は最後にリップ諸共ドブ漬け。
 
 
 
仕上がり状態
 
 
 
 
金箔貼りの工程では、通常の塗装と違い接着強度が極端に低いので、
一機を耐久試験用とした。写真は60分使用後の状況。
当然フックサークルはできますが、この時点で既に某A社より
耐久性があることが証明出来た。
ただし金箔貼り面の強度ではなくウレタン層の強度テストが
出来たにすぎない。この期更に120分実施予定。
 
更に60分耐久テスト実施
普通にフックサークルのみです。
ベロンベロンにハゲるまで行う予定でしたが諦めました。
釣りをせず、ただ淡々とルアーを投げ続けることが
こんなにも辛い事だとは知らなかった。
 
 
 
 
テスト終了後実釣で使ってみました。
基本はストップ&ゴーで、フォール中にヒット。65cm